デンマーク幸福研究所が教える「幸せ」の定義

デンマーク幸福研究所が教える「幸せ」の定義』は、デンマーク幸福研究所の所長であるマイク・ヴァイキング氏による2018年日本語版出版の本です。本書では、幸福とはなんなのか?定義できるものなのか?どうやって幸福を測るのか?などの幸福研究の成果や過程を紹介しています。

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本書を手に取ったきっかけ

「サピエンス全史」「ファスト&スロー」「幸せをお金で買う 5つの授業」の流れで、幸せについて既に判明している研究成果について知りたくて図書館に行ったら本書と出会いました。

以下では、本書を読んで印象に残っている箇所について短めに2点だけ書いてみます。

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「幸せをお金で買う」5つの授業

『「幸せをお金で買う」5つの授業』は、心理学者のエリザベス・ダン氏とハーバードビジネススクール准教授のマイケル・ノートン氏による、2014年の本(日本語版)です。 本書はお金を使って幸せを買う方法、別の言い方をすると お金から効率よく幸せを引き出す方法 について、レクチャー形式で書いています。 ハウツー本なので読んだ人向けではなく、「これから読んだらいいんじゃないかな」という推薦の気持ちで本を紹介していきます。

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サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福

「サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福」は、イスラエル歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏による、人類史の書籍です。 人類史というと以前このブログでも紹介した「銃・病原菌・鉄」のようなテーマですが、サピエンス全史はサブタイトルにもあるように、そこから 人類の幸福について まで話が及びます。

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本書との出会いについて

私が本書のタイトルを最初に耳にしたのは、TBSラジオの「荻上チキ・Session22」で、池上彰氏がゲストの回でリスナーからのメールに「池上さんオススメの本を教えてください。ちなみに私が読んで面白かったのはサピエンス全史です!」というようなメールがあったことがきっかけでした。 実際に本書を手にとったきっかけは、中田敦彦氏のYoutube大学で本書が動画テーマとして取り上げられたことです。動画は全3回なのですが、1回目の動画をちょっと見たときに「この本は普通に自分で読んだほうが面白そうだな」と直感的に思ったのでした。それでKindleで迷わず購入しまして、自分の思った通り爆発的に面白かったです。

実はこの感想を書いている時点で、サピエンス全史を2周完走しています。1周読み終わった時点であまりに面白かったので、何かの形で感想をアウトプットしたいと思ったのがこのブログを書いているきっかけでもあります。そしてあまりに好きすぎて、1周読んだだけでは本書の魅力を語りきれないと思い、2019年に読み終わってからしばらく寝かせ、じっくりと2周目を読み終わって今感想を書いています。

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ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?

「ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか?」は、ノーベル経済学賞を受賞したダニエル・カーネマンによる2012年の著書です。内容の分野は行動経済学・心理学で、サブタイトルの「あなたの意思はどのように 決まる か?」に表れているように、人間の意思や決定について科学的な視点から書かれています。 上下巻あり結構な分量がある本ですが、内容に興味があればすらすら読めるタイプの本だと思います。個人的にはホームラン級に面白かった良書です!

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EVM: Earned Value Management

EVM(Earned Value Management)とは

プロジェクトの進行状況を、スケジュールとコストの面から指標を用いてモニタリング・予測するためのツール。

核となる考え方は、 スケジュールと進捗をコスト換算 することにある。

用語

  • EV: Earned Value 出来高。「完了済み作業に対する予算コスト」。進捗率とは関係あるが、進捗率そのものではない。
  • AC: Actual Cost 実コスト。「その時点の累積コスト」。
  • PV: Planed Value 期間予算。「その時点の完了予定作業に対する予算コスト」。
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失敗の本質 日本軍の組織論的研究

失敗の本質 日本軍の組織論的研究 は、戸部良一野中郁次郎らによる、大東亜戦争*1 における日本軍の戦い方を分析・反省し、教訓を抽出した本です。 本書冒頭で語られていますが、本書は純然たる戦史研究の本ではないです*2 。また、大本営レベル = 政治レベルの話も扱いません。つまり、「日本がなぜ負けると分かっている戦争に突入したのか」的な内容を扱いません。そうではなく、 日本軍の戦い方のどこが適切でなかったか について取り扱っています。

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構成としては3章構成になっています。1章では大東亜戦争における代表的な戦い(ノモンハン事件*3ミッドウェー海戦ガダルカナル島の戦いインパール作戦レイテ沖海戦沖縄戦) について取り上げ、1つ1つの戦況を外観して分析を行っています。2章ではこれらの戦いの分析を横断的に捉え、共通する教訓について抽出しています。3章ではその教訓を組織論的に一般化し、今日の我々が活用できるようにまとめています。

余談ですが・・・本書はAudible版で14時間を超える結構なボリュームがある本で、せっかく読んだのでTwitterで色々と呟いてみたら、「猫町倶楽部というところが主催している読書会があって、本書を取り上げるよ」ということを教えてもらいました。なのでそれきっかけで本書の読書会にも参加してみました。 読書会に参加したのは本記事を書いた前後ですので、そこで色々と思考が整理された部分もありました。(記事には反映できてない部分も結構あるけど)

さて、以下では私が本書を読んだ感想について書いてみます。読書感想文なのでネタバレ含みます。

*1:本書中の表記に従う

*2:純然たる戦史研究の本を読んだことがないので本当かは知りません

*3:一般的には大東亜戦争に含まれないものの、いくつかの重要な教訓を含んでおりその後の反省とつながっている

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FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣

FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣は、スウェーデンの医師ハンス・ロスリング氏とその息子・息子の妻によって書かれ、2019年に日本語版が出版された書籍です。2019年のビジネス書では、トップクラスに売れた本らしいです。本書は系統で言うと教養系で、ビジネス本に分類されますが自己啓発系ではないです。

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Youtube大学やサラタメさんなど、有名な本紹介系Youtubeでも取り上げられているので、内容を知っているという方もいるかもしれません。Youtube大学のそれは、結構よくまとまっていたと思うので興味がある方は見てみるといいと思います。(それよりも本書そのものを読む方がいいと思いますけど)

youtu.be

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本書はかなりおすすめというか、全人類読んだ方がいい系の本です。教養系と言いましたが、現代を生きる我々にとって実践的な知恵を授けてくれる貴重な本だと思っています。このあと具体的に紹介します。

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